2015年03月22日

父上様

 今日は俺の死んだお父ちゃんの命日だ。

明日は俺の誕生日・・・今から33年前、父は俺の誕生日の前日、52歳の時にこの世を去った。

突然と言えば突然・・・身体を壊してるのに酒を止めようとしなかったのだから当然と言えば当然・・・ただ15歳で自衛隊に入隊して以来離れて暮らしていた俺としては、ホンマに急にアッと言う間にといった感じでお父ちゃんがいなくなったわけだ。

よく怒られ、よくシバかれた。

煙草を吸って怒られた。

「誰の金で吸うてんねん!吸いたかったら己で稼いだ金で吸え!」

自衛隊で給料貰いだしたので吸うてたらまた怒られた。

言われた通り己で稼いだ金で吸うてたのに・・・

「親の前でエラそうに吸うな!」

決して20歳前だからとは言わなかった。

自分の好きなタバコとライターを取られた。

怖くて返してくれとは言えなかった。

ライターが故障した。

「こんなすぐ壊れるやついらんわ!」と返された。

俺が壊したわけでもなければ、文句言われるスジもなかった。

お父ちゃんの背を俺が抜いたら怒られた。

「親を見下げるとは何事や。溝を歩け!」

その日以来並んで歩くことはなかった。

なんでもエェからお父ちゃんに勝ちたかった。

いつもどこかでそう思っていた。

お父ちゃん、あなたは息子の俺にどんな風になって欲しかったんですか?

勉強をしろと言いながら、どこの学校に行けともどんな仕事をしろとも言わなかった。

校則で親同伴でなければ行ったらアカンとこにも、全て俺1人で行かせてくれた。

酔っぱらってアンマせぇとかナニせぇコレせぇとは言われたが、将来何になれとか言われたことはなかった。

高校に行かず、自衛隊を受けると言うたとき、お母ちゃんは反対したけど、お父ちゃんだけは喜んでくれました。

俺が独り立ちすることを心から喜んでくれましたね。

俺は明確な目標があったわけじゃなく、ただこの家から、この町から出たかっただけだったような気がしますが・・・

 お父ちゃんが死んでから、なんとなく常に思っていたことがあります。

俺も早死にするんちゃうか?・・・お父ちゃんの生きた年月を生きられるんやろうか?

常に思ってきました。

根拠もなんもなく、ただなんとなく。

最初はちょっとだった思いが歳を追うごとに少しずつ大きくなって、50歳が近づくとそれがまた年々増幅してきて・・・。

明日、俺は52歳になります。

あなたが亡くなった歳についに追い付いてしまいました。

よくここまで来られた気もするし、簡単やった気もするけど、その頃19歳の俺を頭に4人の子持ちやったお父ちゃんと、独身で呑気な俺とはそもそも違うのかもしれませんが・・・。

漸く来たなった気がします。

なんとなくやけど、ずっとこの歳まで生きられないような気がしてたんです。

その話をすると誰もがアホかいなった言うたけど、俺は常にそう思ってきたのです。

でもやっと追い付きました。

これからは貴方が過ごせなかった年月を過ごすのです。

決して俺はお父ちゃんの望んだような人生を歩いて来ませんでした。

AV男優になって欲しい親なんておるわけないもんね。

でも俺はお父ちゃんの子で良かったと思ってます。

これだけはホンマにそう思います。

あなたがどこで見ていて、どう思ってるかは知らないけどね。
posted by マグナム北斗 at 14:19| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期更新「マグヤン暴走日記」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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