2014年03月22日

お父ちゃん

俺は父親のことをお父ちゃんと呼んでいた。

今じゃ人前なら親父だのなんだのって言うてはいるが、もし今ここに本人が生きていたらと考えると・・・やはりお父ちゃんとしか言わないだろう。

なんなんやろう、父親って・・・

俺が19歳の誕生日の前日に死んでもう何年経つんやろう?

この間三十三回忌をしたから、死んで丸々32年経ったわけか。

そりゃ俺も歳いくよな。

来年はお父ちゃんの死んだ年齢にとうとう追い付くんやもん。

そんなに長い時間を経過してるのに、俺の中では未だにお父ちゃんは怖い。

もしかしてもうちょっと長生きしてくれて、俺が返せるような年まで生きてたのならこんな気持ちにもならんのかもしれないが、若くして死んだおかげで、まだまだ動くイメージだけに厄介である。

まぁ今思えば困った人やった。

よぉ殴られた。

理不尽なことこの上なかった。

口答えなど許されなかった。

最近のTVの画面を賑わすような教育評論家や訳知り顔のパネラーがウチ家の話を聞いたら、間違いなく児童相談所に相談しろだのなんだのって言われるのは間違いない。

俺が今カウンセリングでも受けたら、幼少期のトラウマが今の人格を形成したと言われるかもしれない。

ただ一つ言えるのは、家族環境などはそうそうマニュアル通りにはいかないってこと。

世間的にはよぉ犯罪者が出なかったなと言われるような家庭環境だったかもしれないが、うちには誰一人捕まったのも自殺したやつもいない。

まぁ俺は過去に何度か取り調べを受けたこともないとは言わないが、一度も捕まってないんやから、それほど悪くもなかったってことやろう。

色々考えてみた。

なんでウチは割と悲惨な生活してたはずなのに、それほど悲壮感がなかったのか・・・?

たぶんそれはお母ちゃんのせいかもしれない。

ウチのお母ちゃんは、あんまり悲壮感の出ない人だ。

根が明るいのか、あっけらかんとしているのか、それとも他人のことなど気にもしてないのか?

お父ちゃんが仕事に行かずに家で飲んだくれてウダウダ言うてる家は、普通に考えたら暗く重い雰囲気でどうしようもないはずである。

実際ウチの家もそうだったが、それでもそんなに暗くはなかった。

思いつめたこともなかった気がする。

理由はよぉわからんが、それが血のつながりなのかもしれない。

最悪ではあったが嫌いではなかったのだ。

よく親が嫌いだとか言う人がいてるが、なんでそこまで嫌いになれるのか不思議でならない。

まぁ貧乏で金の取り合いをすることがないからなのもわかってはいるが・・・。

俺が15で自衛隊に行ったのは、4人兄弟の長男で、家から高校通うより好きなことをしたかったら早く家を出ることが一番やと思ったのも一つだ。

お母ちゃんは行くなと行ったが、お父ちゃんは合格を心から喜んでくれた。

男はいつかは出なくちゃならない。

行って来いと背中を押してくれた。

常識的では決してなかった。

だが世間で恥をかかない躾はしてもらった。

世間ではよく子供やからと許してくれることもあるが、ウチはそういう面では子供やからっていうわけにはいかなかった。

何歳であっても悪いもんは悪い。

アカンもんはアカンと教えられた。

俺がそれを守って来たかはやぶさかではないが、とにかく手が後ろに回ったことはないから、ある程度は守ってきたんやろうな。

今日はお父ちゃんの命日だ。

決してデキの良い息子ではなかったはずなのはわかっている。

家庭も持たずガキも作らず、好きなことをやって50年と364日・・・褒めて欲しいなんて思わない。

ただお父ちゃん的な子育てが今通用するのかやっといても良かったかもな。

子供に捨てられてるかもしれへんけど・・・

俺がお父ちゃんより身長が高くなったとき、「お前、わしより高いやないか!親を見下ろすとは何事や!溝歩け!」と言われた。

その日以来並んで歩くことはなかった。

お母ちゃんに聞いたら、スゴイ喜んでたらしいが、本人の口からは聞いたことはない。

褒めて伸ばすと言う話はよく聞くけど、褒めなくても伸びるもんは伸びるんよ。

お父ちゃん。

お母ちゃん。

俺はお二人の長男として生まれてきて幸せです。

決して大金持ちでも成功者でもないですが、誰にも真似出来ないような人生を歩んでこれました。

若い時は大嫌いなことも多々ありましたが、歳を重ねるうちに言うてる意味も理解出来ました。

教科書に載るような男ではないですが、週刊誌とエロ本には載りました。

お父ちゃんほど男前ではないですが、モテる男でもいられました。

多くの賞賛を浴びることもないですが、一部マニアに憧れられる男にもなりました。

これから何年続くかわかりませんが、俺は相変わらずエェ加減で生きて行けるとこまで行くでしょう。

どこで見てるかわからんけど、まぁ見といてください。

お母ちゃんに迷惑掛けないようにだけはするからね。
posted by マグナム北斗 at 18:25| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期更新「マグヤン暴走日記」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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